谺草子

ある時は名古屋の大学生として、またある時は「槌井こだま」として、日々を記録していきます。

シャツとか

f:id:Dokukinoko:20170918212511p:plain

今日はとある行事に出席するために本当に久しぶりにワイシャツを着た。自分はずっとワイシャツが苦手だった。首元が締まって息苦しいし、何より似合わない気がしてた。

かつて自分は「コーディネートなら任せてくださいよ。ジブン全国一位っすから」とうそぶく服屋の店員の言うままに季節感のある爽やかなワイシャツを買ったことがあった。でも結局それは今まで一度も着ていない。今日着たのは今度出演するお芝居の為に買ったワイシャツ。いかにもホワイトカラーという感じの奴。それで今日、あらためて久しぶりに着てみたら、何だかとっても良く似合っている気がした。面白いと思ったデザインのTシャツを集めては着るを繰り返し、Tシャツ以外着てやるものかというポリシーを貫いてきた自分が今日、本当に人生で初めて、ワイシャツを良いなぁと感じた。これで大人に混じっても変じゃないな、と。つまり自分の中ではワイシャツとは大人のシンボルなのだと、自分自身に気付かされた。

ここ数年、ずっと友人知人先輩後輩問わずあらゆる人間から「君顔老けてんねえ」と言われ続けてきたが、自分としてはそんな感じはしない。鏡で見る自分はどうみても19歳の男だ。でも写真を撮ってみると明らかに世間に揉まれてくたびれたおっさんがそこには写っている。主観と客観の違いかな。だとしたらその二つのビジョンの落差は物凄い。不思議な話だ。

自分の内面は見た目に反して幼い。少なくとも自分自身ではそう思ってる。社会人になんて1ミリもなりたいと思わないし、感情も疲労もわかりやすく顔に出るし。でも今日の一件で少しだけ大人の内面を手に入れた気がした。単純に自分の価値観の一つの殻がパリッとこう剥けただけかもしれないけど、なんかそんな感じがした、のだ。